町田 康 (著)
餓鬼道巡行 [単行本]
町田 康 (著)
内容紹介
奇才・町田康による文学的美食案内
熱海在住の小説家である「私」は、素敵で快適な生活を求めて自宅を大規模リフォーム。しかしここで、大きな問題が。台所が使えなくなり、日々の飯を拵えることができなくなったのだ。ポットやレンジを駆使するものの、餓えと渇きは高まるばかり。そしてついに「私」は、「外食ちゃん」となり、美味なるものを求めて飲食店の数々を経巡ることとなった……。
有名シェフの裏切り、大衆居酒屋に在る差別。とろろ定食というアート、ラーメン丼に浮かぶ禅。
混沌の先にある、奇蹟の一食のために、今日も餓鬼道を往く。
著者について
1962年大阪府出身。著書に『くっすん大黒』『きれぎれ』『権現の踊り子』『告白』『宿屋めぐり』など。
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